今週は『居酒屋　和来（わらい）』をご紹介します。
※12月27日より『さとみ』より店名変更

『居酒屋　和来（わらい）』は、震災前、
約30年営業していたお店でしたが（※当時は『さとみ』として）、
東日本大震災の津波により流失してしまいます。

震災後、一時避難していた宮城県多賀城市から南三陸町へ戻ってくると、
震災前の常連のお客様から「何やってんの！早く店を開いてよ！
また店長のところで飲みたいんだから。」と励まされ、
不安を抱えながらも
「何もないからこそ、地元の人たちが集って楽しめる場所を作ろう！」と決意。
そして、平成２３年５月１２日、再び居酒屋として営業を再開させます。

開店当時、お店の中にキッチンがなかったため料理は自宅の台所で行ない、
水道が通っていなかったため水は友人知人から頂くといった状況。
さらに保健所の厳しい制約のため以前のようにな料理を作ることができず、
提供できるメニューは限れていました。

しかし、ライフラインが整わない被災地の中で、
「生きてたんだ？」、「今はどこにいたの？」と
お店を訪れたお客様の間で貴重な情報の交換が生まれはじめます。
そして、いつの間にか『安心できる場、笑える場』として人が集うようになり、
現在では地元の人々に欠かせない憩いの場として愛されています。

「開店当時、苦労のなかにも笑える場所が提供できました。
今後もお店を訪れてくれたお客様に笑いと楽しい時間を提供し続けたい！」
店主の 佐々木　真さんは、その想いとともに今日も元気よく営業を続けています。

 

木目調の温かみのある店内でゆったりとした雰囲気の中、
美味しい料理・お酒、そして皆で楽しめる時間を提供いたします。
２階は座敷席、１階はカウンター席になっていて、夏は外のデッキもご利用いただけます。

南三陸町へご宿泊の際、笑来で一杯いかがですか？
明るい店主と地元の呑兵衛が楽しくお出迎えいたします。