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みなレポ

小野 政道さん

小野 政道さん

真っ赤なトマトが結ぶ縁

 南三陸町歌津で新しい農業が始 まっている。
トマトや菊花の栽培を営む小野政道さんは、弱冠 33歳の若い社長だ。
株式会社小野花匠園を設立して、農業法人として社員を雇い営農している。
化学肥料を使わずに半年かけて作る自家製の有機質肥料を混ぜて土を作り、
品質の高い、おいしくて安全なトマトを消費者に届けようとがんばっている。
小野さんは消費者に開かれた農業を実践している。
遠方からやって来るツーリストを受け入れ、ハウスで農業体験をしてもらいながら
交流する取り組みを続けているのだ。

 トマトの青い香りが充満するハウスに入っただけで、
元気になれる気がする。時期によって作業内容は変わるが、
支柱立てやわき芽摘み、収穫などを体験できる。
作業に加わった参加者にとって、そのトマトはとても愛しく感じられる。
強風や寒波のニュースを聞くと、はるかな南三陸を思う。
小野さんたちスタッフの顔も浮かぶ。
真っ赤なトマトを収穫するときには、ハウスの中に歓声が沸き立つ。

 小野さんは、こうして南三陸ファンが生まれていくと考えている。

 広さ450㎡のハウスには3000株のトマトが育てられている。
作付けしている主な品種は「桃太郎はるか」だが、
息子さんの名前も「はる」ということで、「はるちゃんトマト」と名付け、
大切に箱詰めして日本全国の方に発送している。
パッケージのかわいらしさにも思わずうれしくなる。
箱の中に入ったカードには『めんこたまこに育てました』と書いてある。
「大切に手をかけて育てた」という地元の言葉である。
ひとつひとつのトマトが手塩にかけて育てた赤ちゃんのように見えて来る。
また、手元に届いたときにベストな食べ頃になるように、
お客様それぞれの要望に応えて、熟し方を見計らい箱詰めする。
実に細やかな愛情のこもった仕事が、「はるちゃんトマト」にはぎっしりつまっている。

このほかにも小野さんは、「プチぷよ」という品種のミニトマトも栽培している。
「トマトをおやつ感覚で食べられるようにパッケージを工夫したいんですよね。」
小野さんは地元のコンビニエンスストアでも、自分のトマトを売ってもらえるように交渉し、
トマトに対する消費者の既成概念を打ち破ろうとしている。

新しい農業が育む小野花匠園のトマトは、
遠方の消費者との縁をつなぎ続け、南三陸町に人々を呼び込み続けている。

※2013年のトマトの出荷は終了いたしました。来年はぜひ!ご賞味いただけますように。

Masamichi  Ono

In the Utatsu district of Minamisanriku, a new agricultural
.business has started. The president, 33-year old Mr
.Masamichi Ono, cultivates tomatoes and chrysanthemums
He established Ono Kasho-en, hired employees, and presently
runs a farm. He does not use chemical fertilizers and makes
soil using a homemade organic fertilizer and delivers
.delicious and safe tomatoes of high quality to customers
Masamichi allows visitors to experience farming in his green
.house while enjoying exchanges with each other
Upon entering the green house filled with the scent of green
tomatoes, visitors feel energized. The participants who
experience propping up the plants, culling them or harvesting
them come to love tomatoes. When they hear news of a strong
wind or a cold wave in Minamisanriku, they recall wonderful
memories of their time there and the faces of Mr. Ono and his
.staff come to mind
.In this way, Mr. Ono thinks, a fan of Minamisanriku is born
Haru-chan Tomatoes” produced by the company are”
beautifully boxed and shipped to areas throughout Japan. The
staff pay careful attention to the request of each customer so
that when the tomatoes arrive at the customer’s home, they are
perfectly ripened and just ready to be eaten. “Haru-chan
Tomatoes” are made with loving care and attention. The
tomatoes of the Ono Kasho-en that are grown using a new
method of agriculture continue to form connections with
.consumers and attract people to Minamisanriku.

 2018年1月7日
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