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町に眠る化石について

町に眠る化石について

日々更新! 町の化石紹介🦴✨

ウタツギョリュウ(ウタツサウルス・ハタイイ)

体長 約 1~3 m
年代 前期 三畳紀
産地 歌津 館崎など
紹介 “魚竜(ギョリュウ)”とは海を泳いでいた爬虫類の1グループを指す。ウタツギョリュウはその魚竜類の中でも世界最古級とされる種。その証拠に比較的小さな頭部、前後のヒレの大きさがほぼ等しい、背ビレを有さないなど、陸上生活の痕跡が色濃く残っている。
クダノハマギョリュウ(ミクソサウルス類)

体長 約 1~1.5 m
年代 中期 三畳紀
産地 歌津 管の浜
紹介 比較すると体は小さく、眼は大きい魚竜。椎骨から高く伸びる棘突起などが印象的で、口内には太くて丸い奥歯を備えており、”ミクソサウルス類”の仲間と考えられている。魚竜館では過去、現地保管されたクダノハマギョリュウが展示されていた。
ホソウラギョリュウ(パルヴィペルヴィア類)

体長 約 5~7 m
年代 前期 ジュラ紀
産地 志津川 細浦
紹介 鋭く細かい歯を数多く有していた大型の魚竜。町では頭骨のみが発見されており、頭骨から推定される体長は、町に眠る古生物たちの中でも最大の体長を誇る。
のうとう類(写真:キタカミカリス・ウタツエンシス)

体長 約 2~4 cm
年代 前期 三畳紀
産地 歌津 館崎
紹介 のうとう類はカニやエビなど節足動物の仲間と言われており、名前の意味は”袋のような頭(嚢頭類)”。日本では南三陸町で初めて発見された化石である。中でもキタカミカリスは町で最も発見数が多く、甲皮に緩いS字を描くような肋(シワ模様)が特徴的。この古生物グループは複眼や三対の補脚を共通で有している筈だが、眼と脚が町化石から発見された報告は未だに無い。
[新種] のうとう類(写真:パリシカリス・ナオヤイ)

体長 約 2~3 cm
年代 前期 三畳紀
産地 歌津 館崎
紹介 2024年4月に報告された、のうとう類の”新種化石“。上で紹介したキタカミカリスとは肋の傾きや数が大きく異なる。額角(尖った部分)へと入り込む数本の肋と、やや間隔の広い肋からなる斜めな模様が特徴的。今回の報告で町から産出したのうとう類は6属7種、つまりは7種類目の発見となった(写真提供:東北大学 永広昌之 名誉教授)。
マストドンサウルス 

体長 約 1~1.5 m
年代 前期 三畳紀
産地 歌津 唐島
紹介 見た目は爬虫類のワニに似ているが、日本最古の両生類である。南三陸町の唐島という無人島から発見報告が上がった。水辺に棲んでいたとされる生物で、数本の大きな牙を持っており、下顎から映える数本は上顎を貫いていた。写真の化石は下顎の一部分。
皿貝化石(モノティス)

体長 約 2~5 cm
年代 三畳紀
産地 歌津 皿貝など
紹介 楕円状の薄い殻をもつ二枚貝化石。殻は左右対称ではなく、殻頂から放射状に肋が伸びており、化石として発見される際は、幾つもの皿貝が折り重なっている状態となる。地域によっては数多く見つかり、地元住人にとっては慣れ親しんだ化石でもある。町には「皿貝」という名の地区も。
[新種] ブロンゾリア・レクタ(ディスキナ類)

体長 約 1 cm
年代 前期 三畳紀
産地 歌津 館崎
紹介 背殻と腹殻という二枚の殻を有する、二枚貝とは全く異なる無脊椎動物“腕足類”の一種。肉茎と呼ばれる器官を水底に伸ばし、固着する生態をもつ(現生例. シャミセンガイ)。
新種である“ブロンゾリア・レクタ”は約4.5億年間、円盤形を大きく変化させず、約2.5億年前の大量絶滅を境に異なる生活様式を獲得していた“ディスキナ類”に属する。本新種はその肉茎周辺の形態から、大量絶滅以前⇔現生における種の中間的な特徴を有していたことが判明した(写真提供:東京大学大学院 石嵜美乃 さま)。

 

矢石化石(ベレムナイト)※更新中
フン化石(コプロライト)※更新中

 

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