東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」では、能登半島地震を受け、2024年1月31日(水)より4月1日(月)まで、期間限定展示“あの日あの時の知恵と工夫”と題して、震災発生後の経験を振り返った町民の知恵と工夫を展示しています。
震災を経験したからこそ伝えたいリアルな声を今こそお伝えすべきだと思い、急遽展示テーマを決めて行いました。
避難所での工夫や仮設住宅での知恵など住民から寄せられた声を展示しています。
展示は無料ゾーンで行われ、撮影も可能。必要な人へ必要な情報が届きますように。
展示実施の背景
1月1日に発生した能登半島地震で、正月の団らんを襲った惨状と、住民の皆様の困難を極める避難生活を前にして、いたたまれない思いになりました。
東日本大震災当時の日々が昨日のことのように思い出され、能登の皆様の窮状を知るにつれ、あの時困難を乗り越えるために、住民同士で知恵を出し合い、支え合う工夫をひねり出した記憶がよみがえりました。
南三陸の経験を、能登の皆様や来館者の方々にお伝えすることで、少しでもお役に立てるのではないかと思い立ち、緊急に町民の皆さんから当時の知恵や工夫を出し合っていただきました。
展示の内容
いつの時でも大事なことは変わらないと思い出させてくれるような南三陸町の住民の方々の温かさを感じる工夫や、自然豊かだからこその知恵が多く見受けられます。
被災をしていなければ、想定外が起きることは想像が難しいかもしれない。
しかし、自然災害が頻発している今、どこで何が起きるかわかりません。
自分の日々の暮らしと重ね合わせて是非今回の展示も見てほしいなと思います。
「自分は普段人とこんな風にやりとりしているだろうか?」
「自分が住んでいるところだったら?」と。
来館者参加型の展示
実際の災害発生後のシチュエーションを考える問いに対し、来館者が付箋に答えを書き、ワークシートに貼り付け作り上げていく展示も用意しています。
ぜひ、ご来館の際はちょっと足を止めて”もしも”の時を考えてみてください。
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