6/18は持続可能な食文化の日
皆さんは、国連が定めた「持続可能な食文化の日」をご存じですか?
「持続可能な食文化」とは、限りある資源を無駄にせず、地球環境や人々の健康に考慮したうえで、農業や漁業、などの食料生産を維持していくことを言います。そして、世界中に存在する固有の食文化を守り、継承していくことを含んでいます。
南三陸の持続可能な食での取り組み① ~戸倉っこかき~
南三陸町では、持続可能な取り組みを多くしています。
そのうちの一つが、南三陸町戸倉地区の県漁協志津川支所戸倉出張所カキ部会。
南三陸の豊かな生態系を維持しつつ、持続可能かつ生産的な環境づくりを目指しています。
県漁協志津川支所戸倉出張所カキ部会は、2016年3月30日に日本では初めてとなるASC国際認証(※)を取得しました。
戸倉地区で育てられている「戸倉っこかき」は、東日本大震災後に養殖棚を3分の1に減らし栄養を行き渡らせ、1年で良質で大きく成長するようになった牡蠣です。
プリプリとした食感と爽やかな味わいが特徴です。
(※)ASC国際認証:環境に大きな負担をかけず、労働者と地域社会にも配慮した養殖業を「認証」し、「責任ある養殖水産物」であることが一目でわかるよう、ASCラベルを貼付して、マーケットや消費者に届けます。
南三陸の持続可能な食での取り組み② ~南三陸BIO~
南三陸町の持続的な食での取り組みは他にもあります。
「南三陸BIO」は、町内の一般廃棄物を資源化する包括的資源循環モデルの要を担っています。
南三陸BIOは、南三陸町の住宅や店舗から排出される生ごみなどの廃棄物を発酵処理し、バイオガスと液体肥料(以下液肥)を生成します。バイオガスは、施設内で発電などに利用し、液肥は肥料として農地に散布します。
これにより、今まで廃棄物として処理されていた地域生ごみの資源循環が促進されました。
南三陸BIOは2015年に、「平成27年度宮城県再生可能エネルギー等・省エネルギー大賞 再生可能エネルギー等導入促進部門」の優秀賞を受賞。新たな地域資源循環モデルとして注目されています。
南三陸の持続可能な食での取り組み③~陸上養殖の海藻~
南三陸に新たに生まれた海藻のブランド「SEASON」は、まったく新しい養殖技術によって、天然の種苗に頼らず、持続的な再生産を実現させました*。
海の環境が大きく変化している中、SEASONが育てている海藻は、陸上養殖という年間を通じて安定的に海藻を収穫できる方法を採用し、天候に左右されることなく、作り手への負担も軽減した革新的な方法になります。それは100年先も海藻食文化を絶やすことなく紡いでいくための取り組みです。
美味しさは当然でありながら、その美味しさの先にサステナブルであることを追究しています。(*北里大学海洋生命科学部との共同研究開発の成果に基づいております。)
SEASON(シーズン)三陸海藻バター (season-matsumo.myshopify.com)
このように南三陸町では持続可能な食への取り組みがされています。他にも南三陸では様々な取り組みをしており、それを学ぶプログラムもあります。
実際に現地で持続可能な取り組みについて学びませんか。
企業や学校、団体で、南三陸をフィールドに「持続可能な食文化」について、考えてみませんか。(▽下記サイトにて、申し込み方法を記載しています)
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