東日本大震災翌月から継続してきた、南三陸の福興市。新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期をしていた第100回が5月29日（日）に晴天に恵まれ、開催となりました！

当日は、5000名の方に来場いただき、久しぶりの再会を喜ぶ声や初めての南三陸の福興市の活気に驚く声など嬉しい声が多く聞こえてきました。

会場には、第1回～第100回までのチラシの展示コーナーもあり、福興市が積み重ねた歴史が感じられますね。

福興市らしいお振舞いやステージパフォーマンスが行われ、第100回にふさわしい盛り上がり。

今回は、来れなかった方の為にも来たけどもう一度思い出に浸りたい、そんな方に当日の様子をお届けします！

100回を記念したおもてなし”海の幸のお振舞い”

今回は、100回を祝して来て頂いた先着1000名の方に南三陸の海の幸をお振舞いさせて頂きました。蒸し牡蠣と焼きホタテ、どちらも獲れたてを来場者プレゼント。

漁師町だからこそできる”おもてなし”に、来場者のみなさまに喜んでいただけたようです！

先着300名様には会場で使える割引券も！お買い物を楽しむお客さんたち

海の幸のお振舞い以外にも、先着300名の方へ会場内で使える割引券もプレゼントさせて頂きました！会場内で、南三陸町内外から集まった店舗でのお買い物をそれぞれ楽しまれていました。

今回出店したのは、初出店や町外からのお店も含めて30店舗！それぞれ個性あふれる商品が並び、お客様にとっても魅力的なラインナップでした。

福興市といえば！”恒例の餅つき大会”実施

福興市では恒例となった餅つき大会が久しぶりに復活しました！

餅つきを担当したのは、南三陸町の里山エリア「入谷地区」で農業を営む女性たちが結成した「ビーンズくらぶ」の阿部恵美子さん。
仲間たちといっしょに、大豆を育て、納豆や豆腐づくりを行い、今回も出店でヘルシーな商品を出していました。

地域の魅力溢れるステージイベントも大盛り上がり！

福興市100回記念の最初のステージを披露してくれたのは、「大森創作太鼓」
団体には園児から60代まで幅広い年齢層の町民が所属しています。
東日本大震災の津波によって団体が所有する太鼓はすべて流出してしまいましたが、支援団体からの寄贈によって活動を再開することができました。
震災後は数々のステージで、被災地を勇気づけようと太鼓をたたき続けてきました。夏祭りでは打ち上げ花火とのセッションは圧巻です。

今回も、福興市の始まりを盛り上げてくれました！！

息の合ったステージは見る方々を虜にする【黒龍会（こくりゅうかい）】
地元メンバーを中心に結成され、毎年夏祭りのトコヤッサイコンテストでは圧巻のパフォーマンスを披露して優勝しています。

ここ最近はYOUTUBEやSNSでも作品作りをはじめ活動の場を町内に留まらず、町外にも進出して活躍している【南三陸ダンススクール】
子供たちの元気いっぱいに踊る姿に会場も穏やかな雰囲気に包まれました。

南三陸町戸倉の水戸辺地区に伝わる伝統芸能【行山流水戸辺鹿子躍（ぎょうざんりゅうみとべししおどり）】
地区における鹿子踊りの継承は途絶えていましたが、平成4年に復活、東日本大震災により継承が危ぶまれましたが、関係者の努力と多くの支援により震災から2か月後に活動が再開されました。現在、地区の子どもたちだけではなく、学校行事などにも取り入れられ、未来に継承する活動が行われています。

今回の演舞の為に地元に戻ってきた子も。迫力あるステージに魅了された人も多くいました。

南三陸町出身のシンガーの【Mikibaby】

ジャマイカ、ニューヨークでの経験を経て、数々のコンテストで賞を獲得。
関東全域を中心にソロシンガーとして精力的に活動し、有名ミュージシャンとのコラボや海外アーティストのオープニングアクトとしても活躍。東日本大震災後は、東北にも活動範囲を広げ、楽天平成の森球場での国歌斉唱、南三陸町福興市や夏祭りにも毎年出演いただき、会場を盛り上げていただいてます。今回は2年ぶりに南三陸の町に歌声が響き渡りました！

福興市100回開催のラストは【Liberty of Music(リバティーオブミュージック)】
Liberty of Musicは東京を拠点に活動する結成21年目を迎えた社会人ビッグバンド。
20代から70代と幅広いメンバーで構成され、ジャズや日本の歌謡曲、映画音楽などの他、団員がやりたいと持ち込んだ楽譜を演奏しています。
2011年からは、東日本大震災をきっかけに絆を作るためのチャリティーにも力を入れており、ライブ時には募金箱を設置し、毎年南三陸町へ慰問演奏と、皆様からお預りした募金をお届けに来町されています。

Mikibabyさんとのコラボレーションもあり、素敵な音色が会場内に響き渡りました。

 

たくさんの方に愛され、たくさんの方との絆が生まれた福興市。

これからも、形は変わりますが南三陸は変わらず地域一体となり盛り上がっていきたいと思います。

福興市をつくってきた皆さん、おつかれさまでした！