東日本大震災後に環境・社会に配慮したASC/FSC国際認証の世界初の両取得をしたことに始まり、生ごみの資源化に取り組むなど環境への配慮に先進的な取り組みをしている南三陸町。サステナブルな旅の一歩を踏み出してみませんか?
2011年の東日本大震災で南三陸町は甚大な被害を受けましたが、町の事業者たちはその困難に屈することなく、自然と共生する方法で復興を遂げてきました。現在、彼らは自然と共生しながらお客様にとって安全で思い出に残る体験を提供しようと取り組んでいます。それら体験のすべてが、「南三陸町を発展させ、その持続可能性を高める」という強い意志を共有しています。
いのちめぐる宮城県南三陸町でサステナブルツーリズムを実践する方法をご紹介
1.日本初!環境に配慮した養殖の国際認証(ASC)を取得した「戸倉っこかき」を購入
2016年3月30日、宮城県漁業協同組合志津川支所の戸倉出張所(南三陸町)が手掛けるカキ養殖が、日本で初となるASC(水産養殖管理協議会)の国際認証を取得しました。ASC認証は、環境や地域社会に配慮した養殖業だけが取得できる仕組みです。今回の認証取得は、東日本大震災の津波被害により壊滅的な打撃を受けた南三陸の漁業を復興させる取り組みの一環として、南三陸町戸倉地区で漁業を営む漁師達が目指してきたもので、海の環境に配慮した養殖の実現に向けた試みです。
■南三陸町内での購入可能場所
松岡水産
《住所》宮城県本吉郡南三陸町戸倉字長須賀18-5
《定休日》不定休
《営業時間》9:00~17:00
《電話番号》0226-25-8762
■オンラインでの購入場所
南三陸町観光協会公式サイト「みなみな屋eマルシェ」
https://ec-minatabi.good-travel.info/products/detail/253
2.生ごみを液肥にする取り組み「南三陸BIO」に参画している飲食店・宿泊店を利用
南三陸町内に拠点を置くアミタ株式会社が「南三陸BIO」と称して、南三陸町の住宅や店舗から排出される生ごみやし尿汚泥等、有機系廃棄物を発酵処理し、バイオガスと液体肥料(以下液肥)を生成しています。バイオガスは発電に用いる等施設内で利用し、液肥は肥料として農地に散布します。この事業により、これまで廃棄物として処理されていた地域の生ごみの資源循環を促進しています。南三陸町内の飲食店や宿泊事業者も、この事業に共感してこの取り組みに参画しています。観光の選択肢の一つとして、環境に優しい取り組みに参画している店舗や宿泊施設を選んでみませんか?
南三陸町内の宿泊施設「下道荘(したみちそう)」では、南三陸BIOの取り組みとして生ごみを資源化していることはもちろん、南三陸BIOで生成された液肥を活用した米作りも行っている。宿泊客にとっては、環境を配慮した美味しい自家製米が食べられることも楽しみのひとつです。
■南三陸BIOの取り組みに関して
https://www.aise.jp/case/circulation/minamisanriku_bio.html
■南三陸BIOに参画している宿泊施設の予約は観光協会公式予約サイト「みなたび」
https://minatabi.good-travel.info/
3.環境に負荷の低いヴィーガン料理を南三陸産の食材!「南三陸お宿御膳」にてランチ
近年、温室効果ガスに多大な影響を与えている畜産業でつくられる食材ではなく、プラントベースの食生活にシフトする動きが見られます。
2021年に提供を開始した町内宿泊施設での地産地消のランチプラン「南三陸お宿御膳」では、海鮮が名物の民宿ランチメニューだけではなく、里山の恵みを活かしたヴィーガンランチも提供しています。
地域の食材を楽しむことにより、輸送で排出する二酸化炭素の削減にも寄与することが可能です。
■南三陸お宿御膳に関して
https://www.m-kankou.jp/mina_repo/242855.html/
■ヴィーガン対応、精進イタリアンランチ「南三陸お宿御膳」の予約はこちら
https://minatabi.good-travel.info/provider/plans?providerId=18
4.学校や会社の教育旅行として「南三陸SDGsアクティブラーニング」を受講
自分自身の生活に直結している「食」に関する課題を、南三陸町の漁業・海の環境を通して考えます。養殖現場を見学し、現役漁師から直接話を聞くことで見えてくる身近な課題。現地で生の声を聞き、肌で感じたからこそ湧き上がる考えを自分ごとに置き換え、解決策に思いをめぐらせます。グループディスカッションから発表までを行い、他のアイデアにも触れることでさらに深い探求へとつながります。環境配慮やSDGsへの参画が問われている今だからこそ、学校や会社で同じ志のもと、学びを深めませんか。深く学んだ後は、南三陸の海鮮がより美味しく感じられることと思います。
■プログラム概要
所要時間:150分
定員:10名~40名
※最大人数については別途ご相談ください。
講師:サスティナビリティセンター代表理事・太齋彰浩氏
料金:1名7,700円
服装:乗船体験があるため、動きやすい服装と靴。帽子、防寒着、少雨決行のため雨合羽。(傘不可)
開催場所:町内指定の公民館や漁港
注意事項など:事前に乗船やワークショップのグループ分けをお願いします。
HP:https://www.m-kankou.jp/educational-travel/experience-menu/active-learning/
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