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【南三陸おやつの時間】たらすもづ

【南三陸おやつの時間】たらすもづ

「たらすもづ」
南三陸の人なら、だれもが知っているおやつだ。
 小麦粉に塩や砂糖を加え、水で溶いて焼くだけのシンプルなおやつは、
戦中の米のない時代は代用食だったと、貞子さんは教えてくれた。
 
 牛乳でとく人もいれば、味噌を入れる人もいる。
それぞれの家に伝わる「たらすもづレシピ」がある。

 学校から帰ると、おばあさんが「たらすもづ」を作ってくれた。
部屋中にぷーんと広がる「たらすもづ」を焼くいい香りに、そんな思い出がよみがえる。

 見た目は決して華やかとは言えない。
素朴な手作りおやつ。南三陸では今なお大人気のおやつなのだ。
できたての温かい「たらすもづ」は、家族の笑顔の記憶とつながっている。

 レシピを伝授してくれたのは、ビーンズくらぶの(左から)佐藤貞子さん、西城紀子さん、阿部恵美子さん。

 この日は「蒸しパンミックス」を使用したのでふっくらした「たらすもづ」が完成。小麦粉で作るとクレープのような仕上がりになる。

【たらすもづ】
〜材料〜
○小麦粉  3カップ
○水    300cc
○砂糖   大さじ2
(蒸しパンミックスを使う時は大さじ1)
○塩    小さじ1
(味噌を入れる場合は塩は不要/味噌は大さじ1程度)
○油    適量

①小麦粉に少しずつ水を加えだまにならないように溶く。
②だらーっとたれるくらいの固さに。砂糖、塩(味噌)を加え、なめらかになるまで混ぜる。
③フライパンに油を薄く引き、タネを薄く広げて流し込む。
④弱火でゆっくりと焼き、きつね色になったらひっくり返して焼く。箸を刺して、タネがくっついてこなければできあがり。

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〜応用編〜
【みょうがもち】
庭に生えていたミョウガの葉っぱを摘んできた貞子さん。
少し多めに味噌を入れ「たらすもづ」より少し堅めにタネを作り、ミョウガの葉っぱに包むようにしてフライパンで焼き、「みょうがもち」を作ってくれた。葉っぱは食べないが、彩も美しいおやつがあっという間にできあがり!

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