「たらすもづ」
南三陸の人なら、だれもが知っているおやつだ。
小麦粉に塩や砂糖を加え、水で溶いて焼くだけのシンプルなおやつは、
戦中の米のない時代は代用食だったと、貞子さんは教えてくれた。
牛乳でとく人もいれば、味噌を入れる人もいる。
それぞれの家に伝わる「たらすもづレシピ」がある。
学校から帰ると、おばあさんが「たらすもづ」を作ってくれた。
部屋中にぷーんと広がる「たらすもづ」を焼くいい香りに、そんな思い出がよみがえる。
見た目は決して華やかとは言えない。
素朴な手作りおやつ。南三陸では今なお大人気のおやつなのだ。
できたての温かい「たらすもづ」は、家族の笑顔の記憶とつながっている。
レシピを伝授してくれたのは、ビーンズくらぶの(左から)佐藤貞子さん、西城紀子さん、阿部恵美子さん。
この日は「蒸しパンミックス」を使用したのでふっくらした「たらすもづ」が完成。小麦粉で作るとクレープのような仕上がりになる。
【たらすもづ】 |
①小麦粉に少しずつ水を加えだまにならないように溶く。 |
②だらーっとたれるくらいの固さに。砂糖、塩(味噌)を加え、なめらかになるまで混ぜる。 |
③フライパンに油を薄く引き、タネを薄く広げて流し込む。 |
④弱火でゆっくりと焼き、きつね色になったらひっくり返して焼く。箸を刺して、タネがくっついてこなければできあがり。 |
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〜応用編〜 |
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