先日「南三陸まなびの里いりやど」(以下「いりやど」と表記)さんの夕食試食会を取材させていただきました。いりやどは研修施設も兼ねている宿泊施設で、個人観光客の方々はもちろん、大学や企業の企業研修など幅広く利用されています。館内には南三陸や東日本大震災に関する資料もあり自由に読むことが出来ます。
いりやどでは毎月、翌月にお客様へお出しする夕食の試食会開いています。事務スタッフや掃除スタッフなど、食事担当以外のスタッフの皆さんも参加し、多角的にメニューを評価、お客様に最善のおもてなしができるよう、心を砕いています。
私がお邪魔した日は5月下旬、6月のメニューの試食会。
6月のメイン食材は南三陸で旬を迎えている「銀鮭」です。南三陸は銀鮭養殖に国内で初めて成功した地域であり、南三陸で養殖された銀鮭は宮城のブランド鮭として高く評価されています。養殖の鮭は天然物と違って寄生虫の心配がない為、加熱せず生の状態でも食べることが出来ます。今回の試食会ではお造り(刺身)としても登場。刺身の表面を少しあぶったものと、そのままのものと2種類。両方とも鮭の濃厚な旨みが舌全体に広がって、思わず顔がほころんでしまいました。
⇑口に入れた瞬間に頬が緩む銀鮭のお刺身。美味しい~!
銀鮭はお造りのほかにも焼き物(ムニエル)でも登場。こちらは初夏らしく夏野菜のトマトをたっぷり使った鮮やかな赤いソースを纏っています。「和食」である刺身と「洋食」であるムニエル。素材は同じ鮭でも料理の仕方によって食感も旨みも異なり食べていて楽しくなりました。
⇑ムニエルは身の厚い銀鮭とトマトソースの相性抜群!
このほかにもこれから旬を迎えるホヤを使った小鉢、隣町である気仙沼市特産のカツオを使った唐揚げ、南三陸産ひとめぼれのご飯など、献立は地元の食材がふんだんに使われていました。
⇑地元産食材をふんだんを使った、スタッフの想いがこもった献立です
料理長のこだわりは、「献立にストーリーをもたせる」こと。地元の食材を季節や旬に合わせて組み合わせ、調理方法も素材が活きるよう常に心を砕いています。そんな想いのこもった献立は、夕食のお膳に「おしながき」としてお客様に紹介されています。今月の献立には地元のどんな食材が使われているか、その食材はどんなストーリーを持っているかが一目で分かるよう工夫されています。
南三陸にお越しいただいたお客様に地元の食材を楽しんでいただきたい、そんなお宿の想いと細やかな心遣いを感じました。
⇑笑顔が素敵なスタッフの皆さん(右から2番目が料理長の齋藤さん)
南三陸まなびの里いりやどは、食べて美味しく泊まって心地よいという宿泊施設としての魅力と、南三陸町や震災に触れる環境があるという「学びの場」としての魅力を兼ね備えた宿泊施設です。
皆様、ぜひ一度ご宿泊されてみてはいかがでしょうか。
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