先日、久しぶりに林業の現場を見学させていただきました!
海のイメージが強い南三陸町ですが、そもそも町の7〜8割が森林ですし、何より「海・山・里」がコンパクトにまとまった自然豊かな環境が町の誇れる特色かと思います。
今回、案内してくれたのは、南三陸町戸倉地区にお住まいの渡辺啓さんです。
渡辺さんは『波伝の森山学校 合同会社』を設立し、林業をはじめとして地域資源(海、山、里)の有効活用を目指し、様々な取り組みをされています。
この日はちょうど山(波伝の森)に入り、伐採作業を行うところでした!
広い乾燥場では製材された木材が並んでいました。
いよいよ山に入ります。山ならではの雰囲気や木々の香りが立ちこめます。
どの木を切るかの選木です…伐採にあたり周囲の森林環境に変化をもたらすため、この選木作業が難しく慎重に行う必要があるとのことでした。
いよいよ、伐採作業です。チェーンソーの音が森に木霊します。
見事狙った方向に木が倒れて行きます。これだけでもすごいのに、熟練の方になるとその誤差は数cm単位になるとか。もはや神業の世界ですね!
作業の合間に渡辺さんが話してくれました。
「やみくもに木を切り出すのではなく、然るべき管理をしながら、持続可能な林業を目指していきたい」
「林業に限らず、地域資源(海・山・里)の活用をもっと進めていくべきだし、そのための仕事環境や子育て環境も町をあげて整えていくことも大事だと思う」
「木材をはじめとして、良質な資源はたくさんある。その地域資源を地域で使う(利用する)ということを町民一人一人が考えていけたらと思う」
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南三陸町は復興計画の中で「持続可能なまちづくり」を掲げています!
皆さんは「持続可能なまちづくり」と聞いてどんなものをイメージしますか?
ひとえに「持続可能」を目指すと言っても様々な形があるかと思います。
地域社会としての取り組み、自然との関わり方、資源の循環システムなど、町としての方向性はもちろん、企業から個人レベルでの活動まで…
渡辺さん自身『南三陸木の家づくり互助会』に参加し、ご自宅も地元の木材を使って建てられたそうです。これも一つの「持続可能」の形なのだと思いました。
ハード面では少しずつ復興していく南三陸町ではありますが、今後はソフトの部分や地域社会作りが大事になっていく中で、一人一人ができる「持続可能なまちづくり」に対する取り組みをもっともっと紹介していけたらなと思います。
(…それにしても、ヒノキの香りは本当に癒されたな〜笑)
渡辺さんは今回案内していただいた林業の他にも、ペレットの販売や海産物の販路拡大、企業研修やボランティアの受け入れなど、幅広くご活躍されていらっしゃいます。
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