皆さん、『ラムサール条約』という言葉を聞いたことはありますか?
まさに今、南三陸町はこの『ラムサール条約』の登録を目指しています!
そもそも、ラムサール条約とは何ぞや?という方ももちろんいらっしゃると思います。
ラムサール条約はイランのラムサールという町で採択された「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」のことです。
ラムサール条約では、地域の人々の生業や生活とバランスのとれた保全を進めるために、湿地の「賢明な利用(Wise Use:ワイズユース)」を提唱しています。
南三陸町の海は国内でも珍しい生き物や、多くの魚介類・海藻類が観られます。
その理由としては、三陸沿岸が暖流と寒流が交わる海であり、南三陸町の湾内には南限の
マコンブ、北限のアラメなどの海藻類が両方とも見られる貴重な場所だからだと考えられ
ています。
また、そうした藻類を求め、世界にでも7~8000羽しかいないとされるコクガン
(国の天然記念物)100~200羽が越冬地として南三陸で観測されています。
こうした豊かな自然環境から、南三陸町はラムサール条約の潜在候補地に指定されてはいたものの、東日本大震災の影響で登録を一時断念!しかし今、新たなまちづくりとともに、この町の豊かな地域資源を見直そうということで、改めて2018年の登録に向けて取り組んでいるところです。
先日も町内でシンポジウムが開かれました→その様子はこちら
もちろん、南三陸にはコクガンの他にも貴重で珍しい生き物もたくさん生息しております。
※クチバシカジカ(奥)とダンゴウオ(手前)
主な生き物だと、町を代表するキャラクターにもなっている「クチバシカジカ」や、
可愛い表情や泳ぐ仕草がたまらない「ダンゴウオ」、まさに陸から海に移ったかの
ような「ウミクワガタ」など、本当に多種多様な世界が広がっています。
この南三陸の豊かな海に暮らす生き物について、もちろんその全てではないですが、
南三陸ネイチャーセンター友の会のデータベースから見ることもできますよ!
志津川湾海洋生物データベース(暫定版)ーーー>こちらから
南三陸町の豊かな資源を再確認するとともに、自然と共生する町の名に相応しいよう、人と自然が良い関係性を保てる(ワイズ・ユース)ような取り組みを皆でしていきたいものです。
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