「大学生と新人社員研修はおまかせ!」
南三陸ラーニングセンターとは?
南三陸ラーニングセンター(=一般社団法人南三陸研修センター)は、大正大学と地元住民の思いによって、2012年6月20日に設立されました。「南三陸まなびの里いりやど」という宿泊研修施設を運営しています。
目次
コンセプトムービーリンク
ラーニングセンターでは「未来を創る人を育む」を理念に掲げ、研修プログラムを提供しています。「大学生のスタディツアーを考えているけど、現地で何が学べるのかわからない」「新人社員研修で南三陸を訪れるけど、ボランティアの他になにか学びになることがしたい」そんな大学・企業に向けて、プログラムを提供しています。
1時間~半日までの個々のプログラムを組み合わせて、
オリジナルのツアーを組むことができます。
研修プログラムは、現在なんと!12件!
せっかくの体験が、ただ「体験した」という思い出でおわらないように、「レクチャー」「体験」「ワークショップ」と一連の流れでしっかり学んで、自分の地域に持って帰っていただけるプログラムを作っています。
どのプログラムも、地域の「ひと」と出会えることが魅力です。
まだまだ、南三陸には、若い世代にぜひ紹介したい魅力的なひとが大勢います。
プログラムは、今後もどんどん増やしていく予定です。
また、ラーニングセンターでは
「南三陸を学びの里に」を合言葉に、地域づくりを行っています。
この入谷地区は、もともとグリーンツーリズムの盛んな地域で、
町内でも初めて民泊の受け入れが始まった地域でもありました。
そのときから、都会から来た若い人が、この里山での農作業や農家の暮らしを体験して、
顔つきまで変わってしまう様を目の当たりにしていました。
そして、若い人を受け入れることによって、
地域もまた磨かれていくという手応えを感じていました。
だからこそ、震災が起こってこれから復興していかなければならない時にも、
「この地域を学びの里にして、地域を盛り上げていこう」
という機運が生まれるのに時間はかかりませんでした。
今では、大学生が集落内を散策したり、農作業をお手伝いしたり、
地域の方のお宅におじゃましてお話を伺ったり、という光景も増えてきました。
外から来た人を受け入れるだけでなく、地域の方々の学びの拠点にもなるように、
様々な勉強会やイベントも企画しています。
どんな研修プログラムがあるの
研修プログラムは3つのカテゴリにわかれています。
「震災の教訓に学ぶ」
今や日本のどの地域に住んでいても、災害と無縁とは言えません。
未曾有の震災を経験した南三陸町から、災害への備えや、復興に向かう人の強さを学びます。
「人との出会いに学ぶ」
人との出会いは、どんな授業や教科書よりも、多くの学びをもたらします。
南三陸町では、町や建物は流されても、「人」という財産は残りました。
この町で生きる人の生き様から本当に大切なものは何か考えます。
「自然の循環に学ぶ」
これからの社会において、自然との共生は一人ひとりが考えなければならないテーマです。
森里海がコンパクトにまとまった南三陸町は、自然の循環を学ぶのに適しています。自然豊かなフィールドで、環境への理解を深めます。
その中で今回は2つご紹介します!
一つ目は、「南三陸、今を生きる」
センターでも定番の町内視察プログラムです。
まずは、オリジナルの研修動画を見ていただきます。
震災時の様子や、津波を体験した人のインタビュー、そして、福興市やさんさん商店街が立ち上がり、だんだんと人が前向きになっていく様子を綴っています。動画を見終わると、いざ、バスに乗って視察に出発です。
地元住民が案内人となって、市街地を案内します。
動画で出てきた場所も実際に現場で見てみると、「本当にここまで波が来たのか・・・」と実感します。
今は、町の風景を見ても、そこに津波の恐ろしさを見出すことは難しくなってしまいました。
ですが、いつまでも「あの日のこと」だけではなく、「今」前に進もうとしている南三陸を感じてもらいたい。
そんな思いから「南三陸、今を生きる」というタイトルをつけています。
定期的に案内人の勉強会を開催し、町の復興の状況なども伝えられるよう、日々研鑽しています。
2つ目は、「南三陸トレイル〜入谷編〜」
舞台となるのは昔ながらの田園風景が残る入谷地区。
チームにわかれた参加者は、ヒントの書かれたカードと地図を渡されます。
このヒントを頼りに、地域の中を歩いてチェックポイントを見つけます。
すべてのチェックポイントを制覇したと思いきや、なんと最後の問題が!道に迷ったり、地域の方に助けられたりしながらゲットした最後のアイテムを持ち寄ると楽しい○○○が待っています!みんなで頭をひねりながら、チームワークと考える力が養われるプログラムです。集めたアイテムの意味を考えると、この地域にもともとあるポテンシャル」が見えてきます。
そして、現在開発中プログラム!
防災研修「シェルターシュミレーションプログラム」(SSP)もし、首都直下型地震が起こったら・・・。その時、あなたが大学にいて、そこに帰宅困難者が次々押し寄せてきたら・・・。そして、そのままそこで1ヶ月間の避難所生活をすることになったら・・・。あなたは、どのように行動するでしょうか?志津川避難所での事例をベースにしながら、避難所生活をシミュレーションします。
どうやって研修するの?
上記のような1時間~半日までの個々のプログラムを組み合わせて、オリジナルのツアーを組むことができます。プロジェクターやスクリーン、無料Wifiも完備した研修施設もあり便利です。研修のお問い合わせはお電話0226-25-9501
お問い合わせフォームはこちら
宿泊はいりやどに!
いりやどは南三陸町観光協会公式予約サイト「みなたび」からご予約いただけます!!
南三陸ラーニングセンターは、2泊3日の研修が一番多いです。
大学生の研修や合宿、企業の新入社員研修やボランティアの宿泊にも便利です!一番の魅力は、なんといっても料理!理事も務める高橋修料理長は、さんさん商店街でも人気の「志のや」の親方でもあります。地域の素材を使った季節料理が自慢です!
南三陸町の文化として「たくさん食べて、たくさん寝て。そして、かしぇぐ(はたらく)」というものがあります。世間では「働かざるもの食うべからず」ですが、ここでは逆です。「食わないといい仕事はできん」その文化をまさに身を持って体験してもらうために、いりやどの料理は美味しく、そして、ボリュームたっぷり。
「遠慮しないで、たくさん食えよ」
養老孟司名誉センター長「身体を使う」
ベストセラー「バカの壁」の著者の養老孟司先生は、南三陸ラーニングセンターの名誉センター長でもあります。
インタビューの中で先生は、身体を使うことの大切さを語っています。
「今の若い子は、頭で考えたら答えが出ると思い込んでいるんだよね。考える前にまず、体を動かせ」
豊かな自然のなかで身体を動かして、「本当に大切なもの」に気づく。そんな場を提供したいと考えています。
復興の一助に「航空写真」をフリー素材でご提供!
http://mslc.org/aerialphoto
NPO 法人オールラウンドヘリコプター様のご協力のもと、2014年10月に南三陸町上空からの空撮を実施しました。
この写真を、復興の一助になるよう「 クリエイティブ・コモンズの 表示 – 非営利 4.0 国際ライセンス」で公開いたします。このような、今しか見れない南三陸の「いま」を伝える写真や映像、町の人の声、ラーニングセンターで開催される講演等の映像をアーカイブし、未来に残していくのも、ラーニングセンターの使命だと考えています。
上記のような目的で活動している南三陸ラーニングセンターは南三陸町が大好きです!この町に息づくたくさんの文化、自然、教訓、そして「ひと」。そこから、自分にとって本当に大切なことを見つけてもらいたいと思います!
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