南三陸町で、大学生や社会人向けの研修プログラムを提供している
「南三陸ラーニングセンター」より、研修用のボードゲームが発売されました。
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*「みんなのまちづくりゲーム」とは?
みんなのまちづくりゲーム(略して「みんまち」)は、
研修用に開発されたボードゲームです。
ゲームを通して都市と地方の関係性や、地域経済の仕組み、
エネルギーやゴミ処理の問題等に気づく仕組みになっています。
ゲームは、5人1チームで、それぞれが森(林業者)、里(農業者)、
海(漁業者)、街(商工業者)、役場の役割を担い、まちの運営をシミュレーションします。
最終的に一番お金が残っていたチームの優勝です。
このゲームはチームプレイのため、話し合いと協力が不可欠です。
ひとつひとつのアクションを、チームで話し合いながら進めていくことによって、
まちづくりに必要な合意形成のプロセスを体験することができます。
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*ゲーム後の振り返りにも「まちづくり」のヒントが
スタート時の条件は同じでも、最終的には十町十色の町が出来上がります。
例えばこんな町ができるかも・・・
「税金ゼロ!役場が手厚く町民をサポートしてくれる町」
「ゴミは常にゼロ!森里海のブランド力が高い自然に優しい町」
「原発を誘致して人口増!資金潤沢な町」
ゲームが終わった後、町の合計残高で優勝チームが決まります。
しかし、ここからがこのゲームの醍醐味です。
5年間プレイする間にどんなことが起こったのか、発表してもらいます。
例えばこんな声が・・・。
「初めはどんどん都市にお金が出て行ってしまったけど、
町内に発電施設をつくってからは、町内でお金が回るようになりました」
「災害が起こって里に大きな被害が出たので、みんなで里にお金を回すようにしました」
「お金は溜まったけど、処理できないゴミも溜まって…。この町はあと1年も持ちません」
その上で、自分が住みたいと思った町に投票を行うと…
合計残高の順位とは違う順位が現れます。
そこに、「まちづくり」のヒントがあるのかもしれません。
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*どこでプレイできるの?
南三陸ラーニングセンターでは、このゲームをプレイするのに必要なツールがセットになったものを販売しています。
大学生向けのスタディツアーや、企業の研修向けに「ゲームで体験!みんなのまちづくりゲーム」という3時間の研修プログラムを提供している他、ファシリテーターの派遣も行っているそうです。
くわしくは、南三陸ラーニングセンターWebサイトをご覧ください。
http://ms-lc.org/minmachi
*みんなのまちづくりゲーム概要
【プレイ可能人数】6人 ※5人(プレイヤー)+(ファミシリテーター)
【内容物】ボード、エネルギー&ゴミチップ、ブランドコイン、年号コイン、
ハプニングカード、アイデアカード、紙幣、手形、プレイヤーポップ、
都市カード、カードボード、ゲーム進行用PDF、ルールブック、
結果集計シート、注意事項(ライセンス等)、ケース
【価格】1セット 6,480円(税込)、4セット25,000円(税込)
【制作・販売元】一般社団法人南三陸研修センター
【原案】特定非営利活動法人キッズドア・株式会社アミタ持続可能経済研究所
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