海藻ワークショップ(たみこの海パック) 阿部民子さん 体験提供者インタビューレポート
たみこの海パック〜海藻について楽しみながら学ぶ〜
たみこの海パックが提供する体験で人気なのは、海藻ワークショップ「オリジナルふりかけ作り体験」。体験を提供しているのは、漁師の奥さんであり、海産加工物の商品を手掛けている阿部民子さんです。震災から立ち上がった漁業者の想いを商品と一緒に届ける工夫の一環として、海藻ワークショップも提供しています。
今回は、たみこの海パックの代表を務める阿部民子さんに、教育旅行を受け入れている上で大切にしていることを伺いました。
―身近な海藻をわかりやすく楽しく伝える
南三陸は養殖が盛んで海藻を始めとする海産物が多く採れ、全国的にも人気が高いです。そんな海藻は身近なものですが、「なんとなく知っている」ことが多いと思います。「なんとなく健康に良い」などは参加される方々もイメージとしてある方が多いです。商品としては身近なものなのに、知らないことが多い海藻。私が提供しているワークショップの中では、紙芝居を使いながら分かりやすく伝えています。海産物の旬や漁業をやる上でのルール、国産の海産物の貴重さなどを紙芝居を通して知ってもらい、少しでも国産の商品を美味しく食べてもらうきっかけになったら嬉しいです。
―興味を持って考えるような対話を大切に
私のワークショップに参加してもらうときは、「なんでだと思う?」「ワカメの旬っていつだと思う?」など参加者が考えるような質問をたくさんするように心がけています。質問を投げかけると、ただ受け身で聞くだけではなく、自分の頭の中に考えを巡らせて興味を持って話を聞くようになると思います。そうすると、段々参加者からも疑問に思うことが出てきて質問が出てきます。ワークショップの短い時間の中で、たくさんの会話をすることで、ひとつでも学んだ知識が頭に残ってもらえるような工夫です。
―漁業者の想いをしっかりと伝えていきたい
漁業者がどれだけ愛情込めて、苦労しているかというのは、店頭で並んでいる商品だけでは伝わりにくい。商品になるまでの過程を伝える人は中々漁業の関係者でいないので、ワークショップはそういった背景を伝える場面でもあると思っています。実際のワカメを手にして体験しながら背景を伝えることで、次に商品を手に取る時や食べる時に思い出してもらえると嬉しいです。
ワークショップの人気を支えているのは、楽しみながら学べる工夫がたくさん散りばめられていることを改めて感じたインタビューでした。
ぜひ、たみこの海パックから南三陸の海産物の魅力を感じる体験をしてみてください。
「海藻」ふりかけづくり体験
海の環境や養殖海産物が収穫できるまでの過程、漁師の仕事についてなど、手づくり紙芝居で分かりやすく聞けて学べる、海づくしの体験プログラムの詳細は『こちら』です。
ライター
西田 早織氏(にしだ さおり)
埼玉県出身。転職を機に南三陸町へプチ移住。学習院女子大学卒業後、外資系ブランド販売員を経て、現在myProduct株式会社の地域コーディネーターとして南三陸と関わる。地域の産業の担い手と共に、観光体験企画や大手企業との取り組みをコーディネート。地元ではボランティア情報誌の編集長としても活動。