嘉義県立竹崎高級中学様(台湾)
【南三陸高校と姉妹校締結について】
■実施概要
【日時】2023年6月9日 13:00〜13:30
【団体】嘉義県立竹崎高級中学様(台湾)
【人数】7名
南三陸高校と姉妹校締結を結ぶ台湾・嘉義県立竹崎高級中学の生徒24名が約4年ぶりに対面での交流を実現しました。
今回は台湾と南三陸町の交流のきっかけを振り返るとともに、姉妹校締結式の様子を紹介します。
南三陸町と友好関係にある台湾。
その交流のきっかけは2011年の東日本大震災までさかのぼります。
市街地を襲った津波によって、公立志津川病院を失った南三陸町にとって、安心安全な暮らしに欠かすことのできない医療体制の早期復旧は南三陸町にとって最優先事項の一つとなりました。
そんななか、病院再建にかかる総事業費56億円のうち、約4割にあたる約22億円の義援金が台湾赤十字を通して寄せられました。
台湾の皆様による温かい支援により、2015年12月に「南三陸病院・総合ケアセンター南三陸」を再建。再建された南三陸病院の玄関前ロータリーには台湾の皆様への感謝の気持ちを表す記念碑が建てられています。
台湾からの支援を一過性のものに終わらせず将来にわたる相互交流につなげるために、南三陸町では教育旅行の受け入れを行ってきました。
2015年から受け入れを開始し、これまで1000名以上の学生が南三陸町に訪問。
南三陸滞在では震災学習や日本文化体験、モノづくり体験のほか、民泊体験などを通じて、深い交流を図っています。さらに、教育旅行だけではなく、大学生による2ヶ月間に及ぶインターンシップ生の受け入れも実施。南三陸町内の宿泊施設や団体に所属し、それぞれのミッションを遂行するなかで異文化理解を深めていきました。
インターン終了後は「南三陸交流大使」として任命され、台湾に戻ってからも大学やイベント等でのPR活動でも活躍しています。
そうしたなか2019年5月に南三陸町を訪問した台湾の嘉義県立竹崎高級中学(日本の高校)が志津川高校と2020年2月に姉妹校締結を結びました。
竹崎高級中学は台湾中部に位置する中高一貫の学校。
普通科に加え、音楽や美術、科学などの専門的なクラスもある全校生徒1000名ほどの大きな学校です。
そのうち2019年に音楽クラスから30名ほどが来町し演奏会や部活動交流、食文化交流などで親睦を深めました。2020年2月の姉妹校締結によってより一層深い交流へと発展することが期待されていましたが、時を同じくして新型コロナウイルスが世界的に感染拡大。渡航制限などもあり、両校の対面での交流は姉妹校締結後は叶っていませんでした。
しかし、コロナ禍でもメッセージ交換や食文化体験などオンラインでの交流を継続。
いつか対面で会える日を楽しみにお互いを励まし合いながら交流を継続しました。
そして新型コロナウイルスが落ち着きをみせた2023年6月、実に4年ぶりとなる対面での交流が実現。その間に志津川高校から南三陸高校へと校名変更になったことに伴い、改めて姉妹校協定が結ばれました。
南三陸高校、竹崎高級中学、南三陸町観光協会の関係者が集い姉妹校締結式が執り行われました。
難波智昭南三陸高校校長は「今回の姉妹校締結は高校にとってだけではなく南三陸町にとっても歴史に残る大きな出来事の一つ。末永く記憶に残る一日になるだろう」と喜びを述べました。
竹崎高級中学の蘇淵源(ソエンエン)校長からは「志津川高校が全国募集となって南三陸高校となったことは非常に喜ばしいこと。今回コロナ禍が明けて南三陸町に来ることができて本当にうれしい。今度はぜひ台湾嘉義県にみなさんでお越しください」と相互の交流を待ち望む声が聞かれました。
南三陸町観光協会では交流プログラムを提供するだけではなく地域との密なつながりの構築をさまざまな形でサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。