仙台市立寺岡中学校様「農作業体験」実施レポート
■実施概要
【団体】仙台市立寺岡中学校様 2年生
【日時】2021年8月19日 15:30~16:30
【人数】101名
■実施プログラム
【農作業体験】
畑へと続く坂道を登るだけで汗が滲んでしまうほど、日差しの強い日。
「わあー、海が見える!」
畑に到着した生徒さんから感嘆の声が上がりました。
この日は、4人の農家のお母さんたちの指導の下、4つの農作業を体験していただきました。
まず1つ目は、白菜の種まきです。土を入れた育苗トレイに種を入れて、土を被せます。
今回は「60日白菜」という2ヶ月後に収穫できる白菜の種をまきました。
次に、ニンジンの種まきです。畝に向かい合って2列に並び、一斉に種を植えていきます。見慣れない小さな種を恐る恐る、慎重に置いていく様子が見られました。
種まきが終わると、次は水やりです。
畑は畝が長いので、何回も往復して水を運ばなければならず、全部の種に水が行き渡るようにすることが大変なようでした。
そして、皆さんが一番楽しんでいたのが、ジャガイモの収穫です。
仙台市からいらっしゃった生徒さんは、畑に来ること自体初めての方が多かったようです。そのため、畑で野菜を収穫することも初めての体験でした。
参加された生徒さんからは
「思ったよりも力が必要で、しゃがんで作業するから腰が痛くなった」
「虫が普段より近くてびっくりした」
「畑に来ることも、芋掘りすることも、初めての経験だったけどやってみて楽しかった」
との感想が出ました。
中には自宅で小さい畑をやっていて、農作業経験のある生徒さんもいました。
「肥料の匂いや土が自分の知っている畑と全然違う!大事にされている土だなって思った」と感動している様子でした。
引率された先生は「なかなか普段の生活で生徒たちが第一次産業に触れる機会がないけれど、第一次産業があって第二次産業、第三次産業があるんだってことを今回の体験で知れる機会になれば」とおっしゃっていました。
土や虫、普段触れることのない農具に戸惑いながらも、知らなかった農業に触れてみて、自分が普段食べている野菜について考えるきっかけになったのではないかと思います。
南三陸町は、農業、林業、漁業をはじめとした第一次産業が豊かな町です。
私たちが生活していくために必要な「食」を支え、生き物たちが過ごしていける環境づくりに積極的に取り組む人々がたくさんいます。
中学生が普段の生活で触れる機会は少ない農業ですが、自分達の生活を支えている産業であることを、今回の体験で考えるきっかけになればと思います。
最後に、農家のお母さんたちのご好意で、収穫したジャガイモをお土産にしていただきました。お家に帰って、自分が体験した農作業のことを家族に話しながら、味わって食べていただけたのではないでしょうか。
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【仙台市立寺岡中学校様 野外活動スケジュール】
■1日目:語り部による学びのプログラム⇒持参弁当(ひころの里)⇒まゆ細工体験⇒農作業体験
■2日目:漁業体験⇒昼食⇒さんさん商店街⇒帰路へ