【番外編】特別企画 バーチャルまちあるき語り部×オンラインショッピング
■実施概要
【日時】2021年8月22日 15:00~16:30
【人数】19名
■実施プログラム
【特別企画 バーチャルまちあるき語り部×オンラインショッピング】
コロナ禍で現地に来ていただくことが難しい日が続きます。
しかしながら、多くの人に町の復興の様子や町の良さを見て欲しい、知って欲しい、感じて欲しいという思いは膨らむばかりです。
そんな強い思いから、今回「特別企画 バーチャルまちあるき語り部×オンラインショッピング」を実施いたしました。
現地に来ることができなくても「まちあるき語り部」と「南三陸の物産品購入」がネット上で体験できる、ボリューム満点の企画です。
プログラムは二部構成で行いました。
第一部は「バーチャルまちあるき語り部」
360°カメラで撮影したVR映像を流しながら、語り部さん自身が見聞きした震災当時のこと、復興のこと、現在の町の様子を語ります。
今回の語り部を務めるのは後藤伸太郎さん。
後藤さんは南三陸町へUターンしてきた直後に震災を経験されました。
震災後は避難所の運営や町を盛り上げる活動に携わり、現在は町議会議員として活躍されています。
まちあるき語り部は、さんさん商店街からスタートしました。
さんさん商店街は飲食店をはじめとした店舗が並ぶ、南三陸町の観光の中心地です。
「ここは地元の人にも親しまれている場所で、結婚式を挙げた人もいるんですよ。まぁ、私なんですけどね」
後藤さんの結婚式の写真に、思わず笑顔がこぼれました。
参加者の方々は、震災当時の話やVR映像、差し込まれる写真に目を見開きながら語り部を聴いている様子でした。
現地で後藤さんと歩きながら語り部を聞いているかのような不思議な体験ができたようです。
続く第二部は「オンラインショッピング」
さんさん商店街の人気商品が生配信で紹介され、気に入った商品があれば、事前に共有された注文フォームですぐに購入できるという、テレビショッピングのような仕組みです。
「こちらの『ほたての』は冷蔵庫を使わずに常温保存できる蒲鉾です。かまぼこにほたての味が染み込んでいるので、そのまま食べてもらうのが一番です」
「こちらは地元のお母さん達が南三陸町産のほやを使って手作りしている缶詰です。醤油麹の味は和風な味付けなので炊き込みご飯にオススメですね」
「こちらは地元の大豆から作られたお味噌と南三陸町産の牡蠣をたっぷり使った牡蠣味噌です。ご飯に合うような味付けに仕上げています」
生産者の方が次々と登場し、商品の美味しい食べ方やこだわりを語ってくださいます。
その他にも、「お山のマドレーヌ」、「たつのこのり太郎」、「ひとくち珍味3種セット」など、15点の商品が紹介されました。
外出できない日が続き、家での時間をもて余している人は多いと思います。
商店街の方々も大々的に「現地に来てください」と言えない現状に、もどかしさを感じていると思います。今回、実験的に始めたこの企画は、町の経済を回す新しいコンテンツになりそうな予感がします。
商店街の方々にとっても、参加者の方々にとっても、嬉しい企画になったのではないでしょうか。
全ての方が安心して現地を訪れて、実際にまちを歩き、商店街で買い物ができる。
そんな日が1日も早く来ることを願っています。