冬の気配が訪れつつある南三陸町です。
この季節、一年振りにその姿に出会えることを期待して、
私は何度も町内を流れる川を覗き込みます。
まずは歌津地区の伊里前川(いさとまえがわ)です。
お、いました!!そう、鮭です。
毎年早い個体は、10月初旬に川を遡上し南三陸町に帰ってきます。
拡大するとこのような感じです。
雄雌のペアで、実に仲睦まじいこと…!
続いては志津川地区の八幡川(はちまんがわ)です。
下流は大規模な工事をしていますが、志津川中学校のあたり
まで来ると川の水位は低くなり、透明度が増します。
数日前は確認出来ませんでしたが果たして…?
いました!!
尾びれで水面を打ち付けているのが見えます。
ちょっと保護色状態で見えづらいですね…。
赤い円で囲ってみました。
長旅で身体はボロボロ。色も白みがかっています。
最後にもう一箇所。
同じく志津川地区の水尻川(みずしりがわ)です。
周辺工事の影響か、川の水は茶色です。
これは難しいかな…と思いつつも上流の観測ポイントへ。
おー、いました!
尾びれが痛々しいですが、流れに逆らいつつ泳いでいます。
周囲の環境は人間の頭でも追い付けないほどに変化してしまいましたが、
鮭たちは今年も故郷を間違えず、無事辿り着き始めています。
この感動が忘れられず、毎年その帰りを待ち侘びる私です。
鮭の遡上は1月頃まで続きます。
南三陸町にお越しの際は、川の浅瀬を覗いてみて下さい。
懸命に生きる鮭たちの姿をご覧いただけると思います。(NIKE)