11月18(水)-11月19日(木)
FSCチェックツリーツアーを実施いたしました。
今回はスターバックスコーヒージャパンの皆様、20名に参加いただきました。
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※FSCチェックツリーツアーとは?
山、里、川、海が深くつながるここ南三陸町は、
山々からわずか十数キロで志津川湾に達するコンパクトな町ですが、
豊かな生態系システムを目で見て実感できる場所でもあります。
この町の森は、この度平成27年10月7日、宮城県で初めてFSC認証を取得しました。
FSC(Forest Stewardship Council 国際森林認証)は、「木材を利用しながら森を守る」ために、森林が適正に管理されていることを証明するものです。
今回のツアーでは、実際に森に入って優れた森林管理を体験いただきながら、同時に、山と海のつながりを感じていただける2日間となりました。
○チェックツリーとは・・・
FSCのマークは木にチェックマークをつけていくアクションをデザインしています。
これにちなんだ体験プログラムがチェックツリーツアーです。
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○1日目
まずはじめに、FSCとは?南三陸町の環境の特性とは?など、
実際に森でのプログラムを体験する前に、南三陸町の森林について事前学習をしていただきました。
今回、講師を務めてくださったのは、FSCを取得した山林の山主でもある(株)佐久の佐藤太一さんと、ネイチャーセンター友の会会長の鈴木卓也さん。
お二人には、2日間すべての行程に帯同いただきます。
約1時間のオリエンテーション後、さんさん商店街でそれぞれ昼食タイム。
午後からは場所を山林へ移して間伐体験を行います。
体験場所は講師の佐藤さんが所有するFSC認証を受けた山林。
間伐と枝打ちがきちんとされた林を前に、
適切な管理体制のもと「南三陸杉」が育っているのだと実感できます。
FSC認証を取得するうえで、基準となるのが事細かな審査項目。
今回のツアーではその一部を紹介し、実際に参加者のみなさんにも正しく行われているかどうか、チェックをしていただきます。
ちなみに上の写真、作業員のユニフォームにもきちんとした意味があるようで、
実は、それらについてのチェック項目もあるのです。
佐久の作業員さんがリーダーとなり、参加者を3グループに分け間伐体験の場所へと、
山林を奥に進みます。
作業員さんが実際にチェーンソーを使った間伐を見せてくださいました。
大木が倒れる瞬間、胸にズシンと響く轟音に一同から歓声があがります。
そのあとは、代わる代わる手鋸を動かし、参加者の皆さんも間伐を体験。
実際に手を動かす事によって、山を守る仕事について理解が深まったことと思います。
今回参加してくださったスターバックスコーヒー様は、
各店舗においてFSC認証製品をご使用されているとのこと。
使用されているからこそ、FSCとは何?を学ぶべく、製品になる前の木材、山林を見学し、
また自ら森林管理を体験していただくツアーに参加してくださったのです。
山林を体感したあとは、町内の製材所「丸平木材」へ。
適切な管理がされた山林から、木材へ。
南三陸杉が製品へと生まれ変わり、消費者のもとへと届ける大切な過程を見学。
小野寺社長からは「南三陸杉」のブランド力を構築しようという熱い思いを聞く事ができました。
スターバックスコーヒー店舗にて使用されている掲示板は、実は南三陸町で制作されています。
木材をレーザー加工し製品化をしている「フロンティアジャパン」工場を見学。
ここまで山林から、木材、そして製品へと生まれ変わる過程を見学、実感していただくことができました。
一日目(約半日)は南三陸町の山をたっぷりと実感する時間。
二日目は、山と海のつながりを体感していただくプログラムとなります。
・・・二日目へと続く。。。