こんにちは、情報発信部門のシュトです。
先週末から今週にかけてインフルエンザで休んでおりました。
昨年9月はマイコプラズマ肺炎にもなり、どんだけ流行りに敏感なんだ自分・・・てなキモチです。
これであとはノロウイルスに感染すれば、今年度フルコンプリートです。
さて、そんな一見病弱な感じのワタクシですが、これでも趣味で卓球をやっておりまして、毎週月曜日と水曜日の2回、夜練をしております。
卓球歴は小学校からですので、ざっと20年以上になります。
今回はその卓球繋がりの後輩に会ってきたのでご紹介します。
「おー、ヤッチ久しぶり~」
「久ぶりですね~」
そんな会話で始まった久々の再会ですが、実際会うのは16年ぶりくらいになります。
ヤッチは、2つ下で志津川中学校卓球部の後輩。
特に戦型がペンホルダー表ソフトの前陣速攻型と共通しており、愛弟子のような存在です。
聞くとヤッチは高校卒業後、何度か職を変えながらも20代前半で地元に帰ってきていたそうです。
卓球の他にも書道を得意としていた彼は、その書道を生かした作品をブランド化して、特に震災後の活躍が目覚ましいです。
事業を始めたきっかけは、同級生との他愛もない会話から。様々な人との出会いを得てその同級生と二人でブランド化に至ったそうです。
「結構、大事なことは人に決めてもらってんですよね、うちら(笑)」
そんな他力本願な始まりから生まれた彼らのブランドの最近の作品がこちら
M&B(マスタッシュ アンド ビアド)が彼らのブランド名。
後輩のヤッチとは、小山康博くん。M&Bの筆担当です。
二人とも髭が特徴的ですが、マスタッシュ・アンド・ビアドというブランド名も「口髭と顎鬚」という意味。
高校時代から髭がチャームポイントだった二人に、友人が辞書で引いてヒントをくれたそうです。
ここでも人に頼っている感がありありです。
そんな二人が震災後に最初に販売したのがこちらのパーカー
小野寺くんの熱い想いと、ヤッチの力強い筆使いがコラボした作品です。
これはかなりヒットしたようなので(たぶん)、さぞや成功談が多いかと思いきやそうでもなく・・・
震災前の自主制作でのTシャツ数着単位の手売り時代のこと
リクエストが多いからと作ったトレーナーを、リクエストをくれた人たちがまったく買ってくれなかったこと
カレンダーの売れ行きが好調だからと、増刷をした途端に売れなくなったこと
と、昔も今も苦労の連続のようです(というか最近の方が苦労している気が・・・)
でもそうなってしまうのも、二人の・・・ある意味商売に向いていない素朴な人柄のせいもあるのかと思います。
そこで
「店はを出す気はないの?」
と、質問をぶつけてみたところ
「出したいっすけど、うちらみたく震災前に店舗のない奴らは仮設商店街にも入れないし・・・」
「自分らも本当は町内で色々やりたいっすけど、できないんすよね。だから援護射撃しかできないことがもどかしいんすよ」
と、歯がゆい思いの丈を語ってくれました。
確かに今南三陸町は復興の過程で様々な制約もあり、なかなか彼らみたいな人たちがチャレンジする機会が得られない、
チャレンジするチャンスすら与えられていない状況にあります。
彼ら以外にも仮設住宅に住み、少しずつ手仕事を頑張っている方々も大勢います。
少しでもそのような方々のお役に立てればと思い、南三陸町観光協会ではさんさん商店街のみなみな屋と伊里前福幸商店街のウタちゃんショップを運営し、できるだけ多くの方々の商品をご紹介・販売しております。
もちろんM&Bの商品も取り扱ってます。
いつか復興が進み、皆さんが当たり前に商売が出来るようになる日まで、精一杯応援していきたいと思います。
最近、M&BのWebショップが出来たようですのでご紹介します。
そして最後に一言
ヤッチ、コーヒーごちそうさまでした(^^;
(後輩におごってもらったダメな先輩)